ここでは,具体的な 研究例をいくつか紹介します.最初に各研究例の位置づけを説明しておきましょう.下図を見てください.図の中心に示されているように,人間から収集したデータを利用して2つのことを行います.1つ目はデータからの個人特徴の抽出です.データを提供してくれた人がどんな人であるかを理解します.2つ目は,その特徴を利用してその人に適した処理をします.その人が使いやすいように機器を自動的に操作したり,その人が必要としている情報を提供したりします.この2つのことは,様々なサービス分野で共通的に行われます.現在のところ,図に赤字で書いた,安心安全のための見守り,使い易いデータの可視化,思い出の振り返り支援,心理的な負担が少ない対話システム,音声によるエンターティメント,音による生活環境モニタリングなどに着目して研究を進めています.
林啓吾,原直,阿部匡伸,“滞在地の特徴量を利用した「特別な日」検索方式,” 電子情報通信学会技術研究報告,Vol. 114, No. 500, LOIS2014-76,pp. 89–94,March 2014.
大西杏菜,阿部匡伸,原直,“振り返り支援における効率的な映像要約のための自動収集ライフログ活用法,” 電子情報通信学会技術研究報告,Vol. 115, No. 27, LOIS2015-1,pp. 23–28,May 2015.
原直,阿部匡伸,曽根原登,“聴取者の主観評価に基づく音地図作成のための環境音収録,” 2015年日本音響学会春季研究発表会, pp.81–82, 2-1-15, March 2015.
家村朋典,原直,阿部匡伸,“ミックスボイスの地声・裏声との類似度比較,” 2015年日本音響学会春季研究発表会, pp.427–428, 2-Q-51, March 2015
2014.07.12 @東京ビックサイト
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