• 科学研究費 若手研究(B)
  • 課題番号 26730092
  • 代表研究者
  • 2014年4月~2017年3月 (平成26年度~平成28年度)

概要

 安全性を考慮したカーナビゲーション音声対話機能の実現のために、安全性の度合いを利用者の運転操作と車の走行状況から推定し、その度合いに応じた音声対話戦略の選択方式を研究する。具体的には(1)マルチセンサを用いた利用者の運転状況推定システムの研究、(2)安全運転に配慮したカーナビゲーション用の音声対話戦略に関する研究、(3)音声対話の結果に基づく安全性の再評価に関する研究、に取り組む。

 (1)では、各種センサ信号を利用して、音声対話システムと安全に対話できる状態にいるか否かの識別器を構成して、運転者の負荷度合いや安全性の尺度を数値化する。

 (2)では、統制実験による主観評価などに基づいて運転者の負荷を評価して、運転者の運転を妨げない音声対話戦略を明らかにする。

 (3)では、(1)で数値化された安全性の尺度と(2)で検討された運転者の負荷との関係性を分析して、安全性の尺度の再評価方式を検討する。

主な研究発表・成果等

  1. Masaki Yamaoka, Sunao Hara, Masanobu Abe, “A Spoken Dialog System with Redundant Response to Prevent User Misunderstanding,” APSIPA Annual Summit and Conference 2015, pp. 223–226, Hong Kong, Dec. 2015. PDF Download
  2. 山岡将綺,原直,阿部匡伸, “車載用音声対話システムにおけるユーザ負荷を考慮した対話戦略の検討,” 情報処理学会技術報告, vol. 2014-SLP-101, (vol. 2014-NL-216), no. 7, pp. 1–6, May 2014.
  3. 鎌田成紀(指導学生),”交通事故防止のための生体信号と運転情報を用いた運転負荷推定の研究,” 岡山大学工学部情報系学科 特別研究報告, March 2015.